Ⅰ 繋げてくれた、「最初の人」。
堀川さんの歌をきいてると、ホント、ふわーっと包みこむような優しさを感じますね。
歌っているときはどんなお気持ちを大切にされているんですか?
偽らず、ありのままの自分で語るように歌うということと、
歌の気持ちをまっすぐ相手に伝えること、でしょうか。
きっと聴いてもらっている方の役に立てる という自負もしっかり持っていますね。
今年はじめに、3rd album「最初の人」を発売されるようで☆(^ ^)
このアルバムのタイトルにもなっている曲、「最初の人」を作った経緯を教えて頂けますか?

3rd album「最初の人」
(photo by megumi)
私は、発達障害の中でも、アスペルガー症候群とADHDの特徴を併せ持っているのですが、アスペの部分で「宇宙人」扱いされることが多く、ふしぎちゃんみたいな、「どう接してよいかわからない」という扱いを受けることが多かったのです。あるとき、あるとても大切な人(Aさんとしましょう)から、モラルハラスメントのような扱いを受けたんです。
音楽以外での私の行動・発言を頻繁に否定しては、「世の中の常識を教えているんだ!改善しろ!」と連日怒られたのです。もう、自分の判断や言動が正しいのかどうかわからなくなりそうなほど。
アスペルガーであることがわかり、検査結果を見せ、状況を説明して理解を求めると、「お前は言語能力が劣っているんだろ?劣ってるんだったら俺の言うとおりにしろ」とか、「レベルの低いやつのことをどうして俺が自らレベルを下げてわかってやらなきゃいけないんだ?お前が上がって来いよ!」とか、当時の私にとっては本当に辛い言葉ばかりあびせられました。Aさんにとってはきびしい教育の一環で愛情だ!という感覚だったのだと思うのですが、私にとっては居場所を徹底的に削られ、息をするための空気さえ削ぎとられたような思いがし、実際に息が苦しくなるほど辛い状況でした。私はこの世界に生きていてもいいんだろうか?このまま居場所を削り取られ、抹消されてしまうんではないか?という気持ちが毎日頭をよぎり、「死んでやる!」と叫んでは何度もビルの屋上に登りました。 Aさんは、私が鬱病だったときに最大限の理解を示してくれて、本当に大きな支えになってくれていた人だったので、相当なショックだったのです。
そんななか、私はある別の人(Bさんとしましょう)に、その苦しい状況の相談にのってもらっていました。Bさんは、私の訴える苦しさや私の解釈に、時には味方し、時にはココが違ったんだねといい、私と、私の周りの世界を繋いでくれたのです。
Bさんと相談していたある日、Bさんが私に、「わたしとあなたはそんなに大きくは違わないんだよ」ということを教えたくて、「好きなものとキライなものを書いてみて」と言ったんです。当時、Aさんからのひどい言葉に傷つき、時に自傷をするほど自分が嫌いになってしまっていた私は、「キライなもの」の中に、自分を指し示すキャラクターを書いたんです。
Bさんはそれが私自身をさしていることを一瞬で感じ取り、横に、「そんなことない!」と書いてくれました。その日の相談で、私が自分のことをイヤだと思うたび泣きながら何度もこの書かれたキャラクターを指差したのですが、そのたびに「そんなことない!」を指差してくれました。 それから、私は自傷をしなくなりました。 そのときのやりとりが私の大きな支えになったのです。
そんなエピソードがもとになってできたのが、「最初の人」です。
≪続きます!≫









